おのころ水晶

2019-05-01

令和の一つ目のご紹介は「おのころ水晶」です。
オノコロとは、日本神話「古事記」や「日本書紀」でも紹介された島です。

島といっても、神話上「日本で一番最初にできた島」です。

「イザナギとイザナミが、天から混とんとした地上を鉾で掻きまわし、垂れた雫が島となった…」

簡単にいうとそんな感じでしょうか。

所説ありまして、その場所は沼島であったり、家島という方もいたり、淡路島という説があったり。

その所説あるなかで、淡路島の水晶にピックアップしてみました。

淡路島にゴロゴロと良質の水晶が採れるのは、何か大地や地殻変動レベルで大きな活動があったからでしょうね。

個人的な感覚で申し訳ないですが、「神話」といっても、なんらかの「いわれ」があって、
そのストーリーに肉付けされたのだと思います。

さすがに、男女二人で天から地上を掻きまわして島を作ったというのは、架空かもしれませんが、
この島で、アダムとイブのような人がいて、そこから何らかの日本創生のひとつの話がスタートしたのだと思います。

そう考えると、その地の水晶というだけで、日本人の我々には何か心に沁みる石と思います。

ロマンがありますね。

長くなってしまいましたが、令和という新時代も日本銘石をよろしくお願いします。



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