日高翡翠

2020-02-24

今回は、「日高翡翠」をご紹介。


1966年に北海道日高で発見された新種の翡翠。
正確には翡翠ではなく、クロム透輝石の一種であり、クロムを1パーセントほど含有することにより淡い緑色を発色しています。
硬玉でも軟玉でもなく、しかしヒスイの特徴である織物状の構造をしていることや、色目や透明感などが翡翠に遜色ないことが認められ、番場猛夫博士(当時地質調査所)が,宝石学会誌に論文を公表したことにより、硬玉(翡翠)、軟玉(ネフライト)につぐ「第三の翡翠」として世界で認められました。
しかし、すぐに資源は枯渇し、1970年代をピークに忘れ去られようとしております。
ルーペで確認すると、黒い斑点がスピネル。灰クロム柘榴石や、ペクトライトなどの角閃石類を確認することができます。

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